昨年に続き、第1シードの愛工大名電と第2シードの野田学園が決勝に勝ち上がった。昨年のインターハイでは準決勝で当たり、野田学園が3対0で愛工大名電を下しており、愛工大名電としてはリベンジを図りたいところだ。
2台進行で行われた決勝は、全日本ジュニア3位の野田学園・伊丹が1番で登場し、愛工大名電の高見と対戦。高見はバック対バックから先に回り込むなどアグレッシブなプレーで伊丹を破り貴重な勝ち星を挙げると、2番は高校生チャンプの木造が遠藤の思い切りのいいカウンタープレーに1ゲームを奪われながらも、質の高い台上プレーなどで差を付け愛工大名電が優勝に王手をかけた。ダブルスでも高校生王者ペアの松山/木造がストレートで伊丹/沼村を破り、愛工大名電が予選リーグから無失点で2年連続の優勝を決めた。
今枝監督は「決勝はうまく行きすぎました。準決勝の遊学館戦もがっぷり四つだと思っていたので。野田学園にはインターハイで負けていましたが、それはあまり気にしていませんでした。
全日本のジュニアで優勝(木造)、ベスト8に2人(高見、松山)という実績が出たした状況なので、私は選手の邪魔をしないようにということだけを考えてオーダーを組みました。後半ではチームの柱として松山を信頼して任せました。
決勝は、1番で高見を使いました。高見はインターハイで同じ1年生の沼村に負けて1番悔しい思いをしたと思うので、この数カ月間は高見を成長させることを自分の1番の目的としてやってきたので、その成果が出てよかったと思っています。
大西は何をするか分からないところがあるので起用しました。彼が入ってきてからチームが勝つようになったので、大西には『お前が活躍して優勝するんだよ』ということを言い聞かしてきました。準決勝では何連敗もしている五十嵐君に、終始向かって行く気持ちで試合をしてくれました。
夏(インターハイ)も守りに入らず、今回あらためて素晴らしい選手たちに恵まれていると感じたので、さらに成長してほしいと思いますし、優勝を狙いつつ、世界に目を向けてチャレンジしてほしいと本気で思っています」とコメントした。