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世界卓球男子準決勝

2016-03-06  8:15 AM

<男子決勝トーナメント準決勝>
日本 3−1 イングランド
○水谷 8,9,4 ドリンコール
○吉村 5,-12,7,-10,9 ピッチフォード
大島 -6,-6,8,-9 ウォーカー○
○水谷 -8,-10,7,10,5 ピッチフォード
吉村 ー ドリンコール

日本は準々決勝からオーダーを変更。水谷、吉村の2点起用は変わらないが、不調の丹羽に変えて大島を起用するオーダーでこの大一番に挑んだ。

1番は水谷対ドリンコール。試合の序盤から水谷の動きに固さが見える。それでも厳しいストップの応酬から積極的にフォアハンドで攻めて得点するなど、8-8で試合終盤を迎える。この場面でサービスを持った水谷は2本連続でサービスで得点。これでゲームポイントをつかんだ水谷は10-8のラリーできっちりと締めて第1ゲームを先制した
続く第2ゲームも終盤まで接戦が続いたが、10-9とリードをした場面でサービスの権利のある水谷がドリンコールのレシーブが浮いたきたところを見逃さずに強打して得点。ゲームカウントを2対1とした。
2ゲームを奪い、硬さがとれた水谷は第3ゲームでドリンコールを圧倒。それまで互角にラリー戦を繰り広げていたドリンコールを上回るなど終始相手を圧倒して11-2で勝利。日本に大きな1勝をもたらした。
続く、2番は吉村対ピッチフォードの対戦。この試合、吉村はスタートから動きの良さを見せた。両ハンドの強打が特長のピッチフォードに対して、得意とするサービスからチャンスをつくり出してゲームを優位に進めて11-5で先制。幸先の良いスタートを切った。
続く第2ゲームは相手のサービス時のフォルトもあり、10-5とゲームポイントを奪ったが、サービスの位置をフォア側に変えたピッチフォードに対して吉村が立て続けにミス。10-7となったところで日本ベンチはタイムアウト。自身のサービスで決着をつけたい吉村だが、ピッチフォードにうまく対応されてしまい10-8。続く相手のサービスに対して、バックハンドのミスが続き、ゲームはジュースに突入した。なんとかしてこのゲームを奪いたい吉村だったが、レシーブで吉村の逆を突いてチャンスをつくるなど、ピッチフォードが驚異の逆転劇を見せた。
勢いに乗ったピッチフォードに対して第3ゲームは2-5とリードされた吉村。しかし、フォアハンドの打ち合いを制して5-5と同点に追いつくと、吉村の持ち味であるバックハンドドライブが冴えて6連続ポイントで逆転。このリードを最後まで守り切ってゲームカウントを2対1とした。
第4ゲームで決着をつけたい吉村は序盤でリードするも、ピッチフォードの強烈な両ハンドドライブに押し込まれて10-12と逆転され、勝負は最終ゲームへ。
第5ゲームはスタートからダイナミックなラリーが展開されると、会場がヒートアップ。このラリーを制したピッチフォードに観客が大声援を送った。これで勢いに乗ったピッチフォードに対して、その後も攻め立てられて4-8と苦しい状況に立たされた。6-9の場面では壮絶なラリー戦を制した吉村だったが、ラリーの途中でボールが割れてラリーがやり直しになるなど、不運も重なり万事休すかと思われた。しかし、ここから吉村が猛追。ミスが続いていたチキータでピッチフォードの両サイドを打ち抜くなど、10-9と逆転すると、最後はフォアクロスの打ち合いを制して勝利。窮地に追い詰められてから真骨頂を発揮した吉村。会場全体のボルテージが上がり、極限の状態で行われた大打撃戦を制して日本に2勝目をもたらした。
3番は大島対ウォーカー。盟友・吉村に続きたい大島だったが、39年ぶりの決勝進出という重責が重くのしかかる。フットワークが持ち味の大島だが軽快な動きが見られず。ウォーカーがバック深くに突っついたボールを回り込んでフォアハンドドライブするも、大きく空いたフォア側へのバックハンドに追いつけず失点する形が目立ち、第1ゲームを先取された。
厳しい立ち上がりとなった大島は、この状況を打開したいところだが、堅実でミスの少ないウォーカーを崩すことができず。第2ゲームも6-11で落とした。
追い込まれた大島は第3ゲーム、バック対バックの展開から得点する場面が増える。ウォーカーにもミスが出始めるなどこのゲームを我慢強く戦って11-8で取り返した。
これで勢いに乗りたい大島は第4ゲームも8-5とリード。徐々にフットワークを使った攻撃で得点する場面も見られたが、最後は再び大島のフォア側を厳しく突くウォーカーのバックハンドに対応できず9-11で敗れた。

4番は水谷対ピッチフォードのエース対決。水谷は第1ゲーム、ピッチフォードの思い切りの良い強打や自身のミスが重なり、まさかの7連続失点。0-7から巻き返しを図った水谷はサービスからの展開や打ち合いで得点するも8-11で第1ゲームを奪われた。
第2ゲームは両サイドを突いた攻撃で打ち破ろうとするが、手足の長いピッチフォードにとって打ちやすいコースにボールが集まってしまい、強打を打ち込まれる。水谷も大きなラリーから相手のミスを誘う場面もあったが、攻めの姿勢を貫くピッチフォードに第2ゲームも奪われた。
後がなくなった水谷。第3ゲームも豪快なドライブを打つピッチフォードに苦しめられたが、リードして迎えた終盤に、サービスで2連続得点を挙げるなど、相手のレシーブを崩して1ゲームを奪取した。
第4ゲーム、水谷はフォア前へのストップを多用したが、長さをコントロールできず、台から出たボールををピッチフォードにフリックされる。反対にストップの展開から仕掛けたいところだが、水谷の台上プレーにミスが目立って6-10と絶体絶命の危機に立たされた。それでも6-10からピッチフォードのミスやラリーの中で相手のミスを誘うなどして10-10とばん回すると5連続ポイントで逆にマッチポイントを奪う。11-10のラリーではピッチフォードがラリーで水谷を追い込んだが、水谷は必死にしのぎ続ける。ピッチフォードが強打を打ち込むごとに大歓声が上がる異様な状況の中、ことごとくピッチフォードの強打を返してスマッシュミスを誘い、12-10で水谷がゲームを奪う。
最大のピンチを乗り切った水谷は最終ゲーム、中盤まで競り合いが続いた接戦の中で、ストップの応酬からピッチフォードのミスを誘う。ここまで思い切り良く返球してきたピッチフォードだが、この場面ではストップをネットにかけるミスが続いた。その後も、厳しいストップからの展開で得点を挙げた水谷。最後はサービスからの3球目強打を決めて11-6で勝利。死闘という言葉だけでは言い表せないほど熱く、激しい試合を制した水谷が日本を決勝と導いた。

日本男子は1977年バーミンガム大会以来の決勝進出。39年間重く閉ざされた「決勝」の扉をこじ開けた。決勝で待ち構えるは王者・中国だが、苦しい試合の連続を切り抜いた日本選手たちが最終関門である中国を突破することに期待したい。